「カビのはえた」ハイジと高畑監督とつげ櫛ケース

ありきたり、
と思うくらい
良く知っている作品が
高畑監督の手にかかると
魔法がかかってかがやきます。

とても不思議です。

きのうの
読売新聞の編集手帳にも
その不思議がありました。

駆け出しの
宮崎駿さんが
先輩の高畑さんの
新作の構想を聞いて、
「えーっ、ハイジやるの?」

編集手帳の記者は
「そんなカビのはえたものを」
という感覚だったそうです。

私も
かぐや姫の企画を聞いたときは
なぜ?
と思いました。

そして
映画をみて
うっとりしました。

つれづれに考えてみました。

テーマは
もともとみんな原作にあって、
かぐや姫もハイジもフランダースの犬も
何もあたらしいものはありません。
あったら逆に原作をこわしてる。

思うに
アニメという目から入ってくる表現と
それを芸術的なまでに
素朴に美しく豊かに
作っているからでしょうか。

高畑監督は
きっと
原作の行間を読む力に
とても秀でていらっしゃるのでしょう。

私ごとですが
子供のころ、
監督のハイジのアニメを見る前に、
学校で先生に
原作を読み聞かせて
いただきました。

それはうれしい
楽しみな時間でしたが、
あとから見た
監督のアニメのほうが
子供心に
ずっとひかれました。

ハイジやクララの
笑顔や笑い声。
おじいさんの
静かであたたかなたたずまい。

アルプスの山々や風。

羊たちの群れとピーター。

きびしい
ロッテンマイヤーさん。

原作でも
同じものが登場していたはずですが、
アニメのほうが
ずっと魅力的でした。

それは
このようなことなのだと思います。

本で出会ったのは、
私の限られた知識や経験から思い描いた
アルプスの山の風景や
はじめて出会う少女の笑顔や
おじいさんや
知らない職業の執事さんでした。

でも
監督の映画では
本物のアルプスをアニメで表現したものに出会い、
会ったことのない人々と出会う喜びを
アニメで経験しました。

一人の経験から
思い描けるものには
限界があります。

人となりを
文字や耳から聞いて想像するのと
実際にお会いするのとでは
まるでちがいます。

本を読むひと
一人ひとりの中に
ハイジがいますが、
監督の思い描くハイジは
それはすてきで、
監督も多くのひとと共有したいと思われ、
実際
わたしを含め、
多くの方々が魅了されたのではないか、
と思いました。

かぐや姫で
わたしの
貧しい想像力と知識で思い描く
昔の庶民の暮らしや
貴族の暮らしや
調度には
限りがあります。

たくさんの資料をもとにえがかれた世界は
監督の美意識とあいまって
それはそれは美しかったです。

えてして、
原作を読んだあとに
映画やドラマをみると、
がっかりすることがあります。
自分の思い描いた
登場人物とちがうからです。

でも
監督の作品にはそれをはるかにこえる魅力が。

話は変わりますが、
つげ櫛ケースを作っていると、
「なんでそんなものを」
と聞かれることがあります。

つげ櫛を持つ方々に
「あ、」
と思っていただけるような、
今までにない、
使い勝手の良い
おしゃれですてきなつげ櫛ケースを
作りたいです。

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つげ櫛ケースから櫛を出し入れする様子です。
(上) 縦型 縦に出し入れ
(下) 横型 横に出し入れ

https://youtu.be/QIT33WsCO_4

https://youtu.be/0F6Hk7HPbHE

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