つげ櫛など、使っているものを育てる楽しみ

ものは
完成したときから
いろいろな道をたどります。

とてもお手頃な洋服は
着始めたときから
ゆるやかに
劣化がはじまります。

お安いセーターは
わきの下など
こすれるところから
少しずつ
表の繊維が
絡み合って
だまが
できていきます。

それでも
洋服ブラシなどで
手入れをしていると
だいぶ
持ちがちがいます。

旬な
はやりのものや
家で着るものは
ワンシーズン
思いっきり
着倒して、
次のシーズンは
買い替えます。

なんといっても
お安いものも
新品は
エネルギーをもっているので
シーズンのはじめなどに
新調する楽しみは
格別です。

それとは別に
使うほどに
味の出て
育てる楽しみのあるものも
あります。

たとえば
つげ櫛。

毎日使って
汚れが気になってきたら
椿油などの油で
簡単に
お手入れ。

すると
毎日使っていても
劣化するのではなく、
だんだんに
深みのある色になり、
光沢も増してきます。

髪にもなじむようにもなり、
上野の十三やさんが
おっしゃるには
自分だけの
つげ櫛になっていくそうです。

私の持ち歩いている
一本目のつげ櫛も
少しずつ
色が深みを増してきていて、
家用にと買った
二本目のつげ櫛を買ったときには
その色の若さに
あなたも大事に育てていきますね、
という気持ちになりました。

上質な
革のバッグや
バーバリーの
トレンチコートを
愛用されている方と
お会いすると、
ご本人の一部のように
なじんでいらっしゃって、
お買い求めになられたばかりの
新品のときよりも
すてきに
似合っていらっしゃるな、
大事にされているのだろうな、
と感じます。

話は変わりますが、
愛されて
何度も読まれて
めくられて
紙がやわらかくなって
角がとれてきた絵本や本も
愛されている
オーラを
まとっているようで
いとおしくなります。

 

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つげ櫛ケースから櫛を出し入れする様子です。
(上) 縦型 縦に出し入れ
(下) 横型 横に出し入れ

https://youtu.be/QIT33WsCO_4

https://youtu.be/0F6Hk7HPbHE

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